LED用ウインカーリレーについて
バイクでウインカーをハロゲン電球からLEDバルブに変えると交換が必要になるのがウインカーリレー。
メーカー純正のウインカーリレーは純正のハロゲン電球の消費電力に合わせて作られており、ウインカーバルブが切れると消費電力の変化を察知して、それをユーザーに知らせる為にピカピカと高速点滅(ハイフラッシャー)するようになります。
LEDはハロゲン電球に比べて消費電力が非常に少ないので、バルブが切れた状態と同じくリレーの動作が正常で無くなってしまうというわけです。
「点滅が早くても光っているからいいんじゃない?」と思う方もいるかもしれませんが、道路交通法ではウインカーの点滅回数は「1分の間に60〜120回」と定められています。
なので、ハイフラ状態で走っていて道路交通法違反の整備不良扱いで切符を切られても文句は言えません。
もちろん車検にも通らないのでご注意ください。
ちなみに標準的な点滅回数は大体1分間で85回前後で、リレーによっては100回前後の点滅のものもあります。
ウインカーをLEDに変えてハイフラ現象が発生したら、きちんとウインカーリレーをLED対応品に交換しましょう。
さてLED用ウインカーリレーの選び方ですが、自分のバイクに合うものがどれなのか悩む方も多いと思います。
メーカーもバイクの年式や仕向け国によってリレーの仕様を変えているケースが多いので、注意が必要です。
市販のバイク用だと主にリレーから「3本の線が出ているもの」と「2本の端子が出ているもの」があります。
「端子」が3本のものはおそらく四輪用ですが、汎用端子などで正しく接続をすればバイクでも使用は可能です。
ちなみに3本接続ラインのあるウインカーリレーは、電源線、ウインカー出力線、アース線という構成になっています。
2端子(2本線)のウインカーリレーは、電源線、ウインカー出力線です。
2端子でもウインカーリレーとして機能するなら3本線のリレーがなぜ存在するのか?と思いますが、アースはノイズ対策で備えられているケースがあるようです。
中型以上のバイクだとみんな3本線なのかと思っていたのですが、T-MAXの3型も2本線のリレーなので、排気量やハザードの有無とは無関係だと思います。
車両にあったものを購入する際は純正リレーと同じ配線数のリレーを購入したほうが作業の手間が省けますが、純正が2本線リレーの車両でも3本線リレーは使用できます。
電源線とウインカー出力線を純正リレー同様に接続して、アースはフレームやその他の箇所から取ればいいのです。
最新の車両ではメーター内の基板にリレーが内蔵されていたりすることもあるようですが、大抵の車両は接続さえできれば使用可能です。
ただし、ホンダ車などで特殊なリレーの機能によってウインカーを特殊制御しているものもあり、リレーの交換によりその機能が使えなくなるケースもあります。
また、接続の問題と別に、「使用する電球の構成に耐えうる容量のリレーか」という点も重要です。
LED専用のウインカーリレー、LEDと電球の混在がOKなリレー、フル電球にも対応した高容量のリレーというように使用条件によって選ぶ必要があります。
もしLED専用のリレーをフル電球で使用した場合は、過度の負荷により思わぬ故障が発生する危険性もあるでしょう。
さらにメーター内などにあるウインカーインジケーターが左右で共通の一灯式の場合は、インジケーター部分へ電気の回り込みを防止するための処理が必要になります。
こちらの処理についてはまた別の機会にご紹介いたします。
当店では現在2通りのLED対応リレーを取り扱っており、様々な車種に無加工で簡単に接続できるよう、接続仕様を複数用意しております。
LED用ウインカーリレーをお探しの方は、ぜひ当店商品もご検討ください。
適合については少しずつ調査をして、こちらに更新していっております。
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