バイク用中国製LEDテールランプ・ウインカーの問題
バイクのドレスアップの定番、LEDテールランプやLEDウインカーへの交換。
10年ほど前は大手メーカー数社がそれぞれ車種専用のオリジナル品を発売していた他、輸入品の汎用テールランプが存在する程度でしたが、ここ数年で台湾メーカー製が登場、続いて中国メーカー製のLEDテールランプも流通しはじめました。
台湾メーカーの製品はクロライトでも扱っておりますが、高い品質を持っており、日本のメーカーも生産委託をしているほどです。性能の高いLEDを採用しており、ボディやレンズ部も良い素材を使用しているので安心してご使用いただけます。
国内メーカーの製品と比べると若干価格もリーズナブルです。
変わって中国メーカー製はというと・・・
驚くべきはその販売価格。デザインこそ異なりますが、極端な例で国内メーカー扱いだと1万円以上するものが2千円台で販売されています。
ネット上で見ると好ましくないレビューがたくさん挙がっているので何も考えずに買う方は少なくなってきていると思いますが、不安を感じながらも価格に惹かれて購入を決めているような方が多いのではないかと思います。
しかし、やはりそこには品質の差から来る問題が潜んでいます。
私が今まで実際に見てきた不具合例を挙げてみましょう。
・LEDが不点灯になる
・LEDが点滅状態になってしまう
・LEDの光が弱い
・2灯式ランプの左右で明るさにズレがある
・車両へのフィッティングが極端に悪く、取り付けできない
・レンズが紫外線に極端に弱く短期間で変色、曇ってしまう
・コネクタの精度が悪く接続できない
・設計不良により部品が熱破損
・メッキ部に艶がなく処理ムラがある
全ての中国製LEDランプがこのような問題を抱えているわけではありませんが、極端に安価で販売されている製品を買われる際は上記のような問題が起こりうる事を頭の片隅に入れておくことをおススメします。
故障に関しては個体差があると思うのでハズレを引かなければ差し支えなく使える事もあると思います。LEDの性能についてもとりあえず見た目を変えたいというユーザーさんは満足されるでしょう。
ですが、私個人も過去に愛車のテールランプやウインカーを様々な社外LEDランプに交換してきましたが、安価な中国メーカー製LEDテールランプ・ウインカーを購入したのは最初の一度きりです。
その一度きりの購入時に何があったかというと・・・
取り付け終えた時に愛車が安っぽく見えてしまったんです。
国内メーカー製と台湾メーカー製のLEDランプは使用している素材が良いので、純正から交換すると高級感が出ます。まさにグレードアップですね。
しかし安価な中国メーカー製は質感が低く、綺麗な車両に取り付けると浮いてしまって逆にイメージを下げてしまうように感じるんです。取り付けたばかりの状態では細かい部分を気にしないという方は気づかないかもしれませんが、ある程度の期間が過ぎると誰が見ても分かるようになります。
実際見たもので特に酷かったのが、PCX用の社外LEDテールランプセット。知り合いの方の愛車に取り付けられていて、ボディや他のパーツはピカピカなのに交換したランプ部分だけが退色してしまって曇りだらけ。
とても可哀想な状態でした・・・。
テールランプ・ウインカーの機能としては純正ランプで十分に果たせているわけですから、交換するユーザーさんは皆さん「性能を高めたい」「カッコよくしたい」という目的があるんだと思います。
そうするとこの結果はどうなんでしょうね?
数十万円、場合によっては百万円以上をかけて購入しているその愛車に、そのようなランプを取り付けるべきか。
購入ボタンを押す前にもう一度ご一考ください。
こういった物を実際にご覧になってお使いになった事が無いと実感が湧きにくいかもしれませんが、もしお近くに中古パーツ店があって社外ランプのコーナーがあれば商品の状態をよく見てみてください。
ちゃんとしたメーカーの物とそうでない物が一目瞭然にお分かりになると思います。
クロライトのLEDテールランプコーナーはこちら
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