YZF-R25にLEDヘッドライトは取り付けできるか?

2016年9月27日LEDあれこれ

【2016年9月、YZF-R25にそのまま取り付けが可能なH7 LEDヘッドライトバルブ GLN-H7を発売しました】

 

250ccスポーツモデルでニンジャ250以来の大ヒットをしているらしい YZF-R25。

街中やバイク用品店さんなどでもよく見かけるようになってきました。

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そんなYZF-R25の純正ヘッドライトが現在当店にあります。

ユーザー様からも当店のLEDヘッドライトが適合するか、多くのお問い合わせをいただいていたのですが、ネット上にLEDヘッドライトの詳しい取り付け例が上がっていない(私が見た限り)ので、データを取る為にヤマハさんから新品を入手しました。

 

 

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ヘッドライトの裏側です。

 

これまで中型クラスではH7型バルブのヘッドライトはゴム製の防水カバーを採用している車両が多かったと思うのですが、YZF-R25は水の浸入を許さないしっかりと密閉された防水キャップ式になっています。

どうやら、これがYZF-R25でLEDヘッドライトの取り付け例が出てこない最大の原因のようです・・・。

 

YZF-R25に限らず、こういった防水キャップを装備したヘッドライトの場合、現在市販されているLEDヘッドライトのほとんどはバルブ後部のスペースの問題で、防水キャップの大工事もしくは代替のカバーの用意が必要になってしまいます。

実は調査をするなかで1種類だけ寸法的に収まるLEDヘッドライトを見つけたのですが、設計が古い製品ということと、放熱用のヒートシンクを密閉空間で使用した場合、熱気がこもって放熱できず通常の製品寿命は到底期待できないと考え、却下いたしました。

 ちなみにファンも大型のヒートシンクも装備していない、全周にLEDが配置されている「LEDバルブ」は、ただの大きなポジションランプです。ヘッドライトとしての実用性能を求めている方は、購入はオススメいたしません・・・。 

仕上がりの見た目を気にせずにユーザーさんご自身が工夫して処理をし取り付けされるのであれば、既存のLEDヘッドライトでも取り付ける方法はいくつかあると思います。

ただ、店として販売するとなると現状ではあまりにユーザーさん頼みとなってしまう部分が多く、トラブル時のサポートも難しい為「YZF-R25に取り付けできます!」とは到底申し上げられません・・・。

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また、細かい部分なのですがYZF-R25はバルブの座金を固定する針金状の金具が斜めにセットされる仕様になっています。

当店で扱っているH7 LEDヘッドライト RAIZENは中心部分が真円ではなく楕円形上の為、金具が一部干渉してそのままでは下に下ろすことができませんでした。

取り付けるLEDヘッドライトによっては、ペンチなどでの形状加工が必要になりそうです。

 

どうにか防水カバーを加工せずに取り付けが出来ないものかと、様々な工場の最新製品を取り寄せて検証してみたのですが・・・結果は・・・ダメでした。

 

このヘッドライトと散々にらめっこをしまして、既存のLEDヘッドライトを取り付ける際に解決すべき課題とその対策を考えましたので、ご紹介いたします。

 

バルブ後部のスペースがなく、本体がキャップに干渉して取り付けることができない

1. 防水キャップに大きな穴を開けて、LEDヘッドライトを取り付けし、光軸調整後に隙間の穴をシリコンシーラントなどで塞ぐ

2 . 純正のキャップの代わりになるゴムキャップや市販素材を駆使して、LEDヘッドライトを取り付け後、隙間を塞ぐ

問題点→開けるたびに防水処理が必要、後から必要になっても光軸調整ができない

ヘッドライトの電源供給コネクタがヘッドライト内部にある

対策→バルブの電源供給用ハーネスはメインハーネスとコネクタで接続されているので、LEDヘッドライトの電源線を加工してメインハーネス側と直接繋げば電源供給可能

 

 

LEDヘッドライトの構造が大きく見直されない限り、防水キャップを装備した車両へのスマートな取り付けの実現は難しそうです・・・。

本来であれば「こちらのLEDヘッドライトが取り付け可能です!」という報告をしたかったのですが、DIYが大好き!という方であれば上記の情報を参考に、ご自身の責任でチャレンジなさってみてください。

 

せっかく当記事をご覧いただいたのに「なんだ〜、LEDは取り付けできないのか〜」とがっかりさせてしまうだけでは申し訳ないので、一つご紹介です。

 

「大加工はしたくない」「できるだけスマートに取り付けたい」という方は、HIDの取り付けをオススメいたします。

H7用のHIDは同じく防水キャップを装備した他の車両のヘッドライトですでに一般的に使用されており、綺麗に取り付けができるようHIDバーナー(バルブ)の電源線と駆動バラストの電源線に防水用のゴムグロメットが通常装備されています。

その為、ゴムグロメットを防水キャップにセットする為の穴さえ開ければ、見た目もスマートな取り付けが可能です。

 

「それならHIDを取り付けよう!」というあなたのために、当店でもHIDキットを新たに取り扱いたします!

ズバリ申し上げて、御多分に洩れず中国工場製品です。

まぁ市販されているHIDキットのほとんどは中国製品なので・・。

 

ですが安価なだけで寿命が短く、光の弱いような「低品質製品」ではもちろんございません。

そこそこの値段でそこそこの性能の「ありふれた製品」でもございません!

中国で車両用ランプを扱う会社であれば、知らないところはないというほどに信頼されブランド化されている大手工場のHID製品です。

 

ランプ専門店である当店が扱うからには、ごくありふれた製品ではいけない!という思いで導入を決定しました。

HIDキットの詳細は後日商品ページが完成後、ブログ記事も作成予定です。

9/4追記

条件的に取り付けが難しい!というこちらの記事をUPして早々なのですが、本日さらに検証していたところ、大きな加工をせずにYZF-R25へLEDヘッドライトを取り付けできる望みが出てきました! ただ、取り付けのための専用部品の製作が必要になる為、そちらの製作が可能かによって実現可能か変わってきます。結果は気長にお待ちいただければ幸いです・・・。

【2016年9月、YZF-R25にそのまま取り付けが可能なH7 LEDヘッドライトバルブ GLN-H7を発売しました】

当記事は純正ヘッドライトにLEDヘッドライトキットを取り付けるべく挑戦した内容でしたが、ユーザー様待望のYZF-R25用プロジェクターヘッドライトを近日発売いたします!

ニンジャ250(2013〜)用プロジェクターヘッドライトも相変わらず多くのご注文をいただいておりますが、さらなる大ヒットの予感です。

詳細が決まり次第、ブログなどでご紹介いたしますのでご期待ください!

 

LEDアイテムショップ クロライトBikes

 

 

 

 

 

2016年9月27日LEDあれこれ

Posted by クロライト 黒石