欧州車のバルブ H6W BAX9S をLEDに
「H6W、BAX9S」これは電球の規格です。
国産車に乗っている方は聞き慣れない規格だと思いますが、DUCATIの最近のモデル、1198、desmosedici、Monsterなど多くの車種に採用されています。
H6WとBAX9Sは呼称の違いのようで、同じものを指します。
少し古めの国産車でメーター照明などにBA9Sという規格の電球が採用されていましたが、BAX9SはBA9Sの固定ピンの位置が180°から150°にずれたかたちになっています。
その他の寸法は共通のようです。
ちょうどBA15S(ピン位置180°)とBAU15S(ピン位置150°)のような関係ですね。
少し前までは国内メーカーのバイクのウインカーはBA15Sばかりだったと思いますが、最近になってウインカーバルブにBAU15Sを採用しているモデルが多くなっています。
さっと思いつくだけで、PCXやT-MAX500の3型 SJ12J、T-MAX530など。
PCXは日本生産ではないですしT-MAX530もアジア圏ではないどこかで組み立てているというのを聞いたことがあります。
話がそれてしまいましたが、DUCATIなどの欧州メーカーがT10などではなく、H6W BAX9Sの電球を採用している理由も生産しているお国柄の事情ということなんでしょう。
そして、ネットで調べてみたらこの規格品のLEDバルブというのがあまり日本に多く入ってきていないようで、ユーザーさんは限られた市販品からチョイスして買い求めている方が多いようでした。
でもそのLEDバルブの仕様を見る限り、あまり良い物とは思えず・・・。
しかも、この規格の電球をLEDバルブに切り替える時は他にも問題が出るようで。
ポジションランプなどを2灯装備している車両だと、電球ソケットに来ている電源の極性が左右で異なるらしく、そのまま極性のあるLEDバルブを取り付けると片方が点灯できないということが起きるんだそうです。
一般的なLEDバルブにはハロゲン電球と違って、基本的に極性(点灯できる差し込み向き)があるんですね。
※クロライトには無極性バルブも複数ございます
T10などのバルブであれば、向きを変えて差し込みし直せば問題ないのですが、H6W BAX9S の場合は口金式なのでそれができません。
LEDバルブの口金を分解して極を入れ替えれば対応できますが、半田ごてが必要ですし経験の無い方には難しい作業だと思います。
なので、LEDバルブを取り付けるバイクショップさんなどの多く車両側のソケットの配線を入れ替えて、LEDバルブに極性を合わせているとか。
でも、そのソケットもまた特殊らしく配線の入れ替えには特殊な工具が必要になるようなことが書かれていました。
少ないながらお客様からのニーズがあるかと思いますので、クロライトでもH6W BAX9Sに対応したバルブを製作したいと思います。
お探しの方は、楽しみにお待ちください!
※追記
大変お待たせいたしました・・・!
販売を開始いたしました。LED専門店のこだわりで、2モデルそれぞれ2種類の色合いをラインアップしております。
早速各地のドゥカティショップ様などからご注文をいただいております。
ありがとうございます!
BAX9S H6W LEDポジションバルブ GLITTER(グリッター)
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