クロスカブ(JA45/AA06)のウインカー、テールランプLED化について

2023年5月20日商品紹介ウインカー, クロスカブ, テールランプ

最近お問い合わせいただくことが増えているので、LED電球によるクロスカブ110/50(JA45/AA06)のウインカー・テールランプのLED化について当店商品での適合情報をまとめてみます。

ここに記載している情報は記事作成時点で把握している内容ですので、年式や細かな製造時期によって差異がある場合があります。あくまで参考情報としていただき、必ずホンダの部品番号からの照合や現車の確認をおこなってください。

2022年にモデルチェンジしたJA60型については、テールランプのデザインが変更されていますが使用されているブレーキ球(BAY15D)とウインカー球(BA15S)の電球規格・ウインカーリレーに変更は無いようですので当記事をそのまま参考情報としてご利用いただけます。

純正電球を性能の高いLED球に交換すると、明るさがUPすることによる安全性の向上や大幅に消費電力が下がることによるバッテリー負荷の低減が期待できます。最近はスマホナビやグリップヒーターなどの機器を増設することが一般的ですので、そのような車両では特にLED化がおすすめです。寿命に関しても安定した環境での使用でしっかりとした品質のLEDであれば車両が廃車になるまで使用できるほどの長寿命が期待できます。

ウインカーのLED化

当店の テトラ5 BA15Sを取り付けた状態
テトラ5 BA15Sの点灯状態

クロスカブの純正ウインカーには「BA15S」という口金球が使われています。口金側面のピン角度が180度のタイプです。ウインカー球ではこの口金球が多いのですが、側面の突起(ピン)が180度の位置にあるものと150度の位置にあるものが存在していますのでご注意ください。

ちなみにピン角が150度のタイプは「BAU15S」という名称になります。

数十年前までは日本メーカーのバイクのウインカー球は、今回のクロスカブのように大半がピン角180度のBA15Sだったような印象があるのですが、当時からあった外国車の他、日本車(といっても海外生産)もピン角150度のBAU15Sのほうが増えているように感じます。ちなみに豆知識ですが、これら二種類のウインカー球のピン角度について「オレンジレンズの場合は、ガラス部が着色処理されていないクリア球のBA15S」、「クリアレンズであればオレンジに着色されたカラー球のBAU15S」が装着されています。しかし改造車ですとレンズと電球が社外品に交換されているようなケースも考えられますので、購入前に分解して電球を確認するのが一番確実です。

クロスカブの純正ウインカーをLED化する際に注意いただきたいのがバルブの「最大直径」と「全長」です。

このように差し込み部分の穴径が約18.5㎜ととても小さくなっているので、頭部直径の大きいバルブは取り付けできません。 当店のウインカー球でも旧モデルのインビジブルMは直径が19mmなので取り付けできませんでした。当店ラインアップの中で適合するモデルは当記事の最後でリンク紹介しています。

また、全長が長すぎても頭がレンズに干渉して取り付けできない場合がありますのでご注意ください。

LED対応ウインカーリレーへの交換

ウインカーをLEDにした場合、必ずウインカーリレーを「LED対応品」に交換する必要があります。

なぜ交換する必要があるのかというと、純正ウインカーリレーのままでは消費電力が大幅に下がったことをリレーが「球切れしてる!」と判断してハイフラ(高速点滅)を起こしてしまうからです。

あのバイク明らかにおかしいぞ!というレベルで高速点滅するので「めんどくさいから純正リレーのままでいいや!」と言ってそのまま乗っていると、おまわりさんに整備不良でキップを切られてしまうのでおやめくださいね。

LED対応ウインカーリレー KLW-WK03BZ

LEDへの対応自体は規格が合うリレーであれば色々な選択肢がありますが、クロスカブのユーザー様には「KLW-WK03BZ」という動作音付きのリレーが大好評です。当店の他モデルや市販のLED対応ウインカーリレーは大半が「カッチ!カッチ!」という動作音は鳴りませんが、このリレーは動作音が鳴って消し忘れを防止できるのと、ケースがクロスカブの純正リレーと同径なので純正の固定部分にそのまま固定が可能です。

ただ、クロスカブの純正ウインカーリレーの接続コネクタは特殊な規格品を採用している為、純正の配線・コネクタをカットしてギボシ端子を処理し接続していただく必要があります。「ギボシ端子ってなに!?」という方はバイク屋さんに作業をお願いするか、電工ペンチセットを入手して使い方を理解してからチャレンジしてみください。

ウインカーリレー オプション Gハーネス

クロスカブのウインカーリレーの配線は「黒色線」と「灰色線」の2本になっており、黒色が「リレーへの入力線」、灰色が「ウインカーへの出力線」です。当店のリレーとはオプションの「Gハーネス」を介して接続します。

リレー側ハーネスの

赤線(オスギボシ)を車両の黒色線

緑線(メスギボシ)を車両の灰色線

接続してください。

残りのアース線はリレー付近のボルトと共締めします。※アース接続が不安定だとリレーの動作不良を起こしますので、フレームアースが安定しない場合はバッテリーのマイナス端子に繋ぐか、他の確実にアースできる箇所へ接続してください。

※車両配線の切断は純正リレーへ復旧しやすいよう「コネクタ根本から5cm以上距離をとっての切断」をおすすめします。

写真中央の黒い筒状の部品がリレーです

ちなみに純正リレーはハンドルの根本下部にありますので、外装のほとんどをばらす必要があります。

テールランプのLED化

こちらはテールレンズをプラスドライバーで外して簡単に交換が可能なのですが・・・

2018年にモデルチェンジしたクロスカブのテールランプの電球は、年式によって異なり

2種類存在」するようなのです。

当店で検証した2018年式のクロスカブは下のT20ウェッジ球タイプでしたが・・・

T20 ウェッジ球タイプ

現在販売されているクロスカブには下の口金球のBAY15Dタイプが採用されているようです。

口金球 BAY15Dタイプ

2019年に変更されたのか、2020年からなのかはあいにく把握しておりません。

両者の電球には全く互換性がありませんので、ご自身の車両がどちらのタイプの電球か現車を必ずご確認ください。電球部分の写真をメールで送っていただければ当店で判断することも可能です。

なお、クロスカブのテールランプはブレーキ部分とナンバー灯を1つの電球で兼ねていますので、赤色のLEDバルブを取り付けてしまうとナンバーが赤く照らされてしまいます。純正の赤レンズでご使用になる場合は「ホワイト発光または電球色発光のバルブ」をお選びください。ちなみに赤レンズにホワイトバルブを取り付けるとレンズ部の発光色の「赤みが薄まってしまう」ので、点灯時の雰囲気を変えたくない場合は電球色発光のバルブをおススメいたします。

補足ですが、当店でも販売しているスモークなどの社外レンズに交換する場合は、赤発光のバルブに加えて別体式のLEDナンバー灯を増設するか、ナンバー灯機能を持ったバルブをお選びください。

紹介した各製品およびおすすめ適合製品の商品ページへは下記リンクからどうぞ。どれも純正球より省エネかつ明るさがUPします。

ウインカー球 テトラ5 BA15S 2個セット (3,980円 税別)

上で掲載した写真でも取り付けているモデルです。高性能なLEDチップをトップの斜め方向だけでなく側面にも装備しています。高性能な点灯回路を内蔵しており、安定した点灯と超長寿命が期待できます。

ウインカー球  テトラ5 ミクロ BA15S 2個セット(3,280円 税別)

テトラ5の側面部分を省いた設計です。純正球よりも小型でありながら斜め方向にLEDチップを装備しておりリフレクターにしっかりと光が行き届きます。 高性能な点灯回路を内蔵しており、安定した点灯と超長寿命が期待できます。

ウインカー球  フラム BA15S 2個セット (1,680円 税別)

こちらのバルブは費用を抑えてウインカーをLED化されたいカブユーザー様向けに生産したモデルです。黄色の蛍光体を使用した標準グレードのLEDチップを正面方向にのみ装備した構造ですが、十分な明るさが確保できます。

ウインカー球  フロスト BA15S 2個セット (1,800円 税別)

こちらのバルブは費用を抑えてウインカーをLED化されたいカブユーザー様向けに生産したモデルです。黄色の蛍光体を使用した小型LEDチップを多数配置し、フロスト加工を施した拡散樹脂レンズで覆うことにより「明るさと拡散性」を両立しています。

ウインカーリレー KLW-WK03BZ+オプション Gハーネス

※クロスカブにはオプションのGハーネスが必要です。

ブレーキ球はLEDならではの白色発光と、純正の雰囲気を維持する電球色発光を販売しております。

前述のとおり製造年式によって電球の種類が異なりますのでご注意ください。

口金タイプBAY15Dなら・・・

スパークス V2 BAY15D型(2,180円 税別)

ブレーキ球 T20ウェッジ球タイプなら・・・

スパークス V2 T20ウェッジ型(2,180円 税別)

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