Daytona デイトナ675/765のLEDヘッドライト化について

2023年7月15日取り付け事例紹介

2016年にH7 LEDヘッドライトバルブの初代モデル「GLN-H7」を発売して以来、たくさんのデイトナユーザー様にご購入いただき、無加工で取り付けできる点をご評価いただきました。

より明るさがUPした新型H7バルブを先日発売し、デイトナ675/765のLEDヘッドライト化についてお問い合わせいただくことが増えたので、当店のH7モデルラインアップの中でデイトナに取り付け可能な「電球型モデル」にスポットを当てて当記事でまとめていきたいと思います。

※ネット上の情報やお越しいただいたお客様の車両を見て得た知識を元に紹介しており、年式表示など内容に誤りがある可能性もございますので、ご留意ください。

トライアンフのデイトナ675は2006年に発売され、年式によって2種類のヘッドライトのモデルが存在しています。

2014年式以降の「リフレクター式ヘッドライト」

2014年式以降で採用された「リフレクター式ヘッドライト

2014年式(国内発売)以降のリフレクター式ヘッドライトについては、ロービーム・ハイビームともにH7バルブが採用されており、後部のクリアランスにも比較的余裕がある構造で、当店で現在販売している下記の「GLNRVX-H7(55W電球相当)」「GLNR2-H7(40W電球相当)」が取り付け可能です。※2020年に限定発売された兄弟車のデイトナ765にもこちらのヘッドライトが採用されており同じく適合いたします。

GLNR2-H7 (40W電球相当の明るさ)
GLNRVX-H7 (55W電球相当の明るさ)

2013年式以前の「プロジェクター式ヘッドライト」

2013年式以前に採用されている「プロジェクター式ヘッドライト」

かわって、LEDヘッドライト化へのハードルが高いのが2013年式以前のプロジェクター式ヘッドライトです。バルブ後方のカバーが国産他車とは異なる特殊な形状をしており、汎用ゴムカバーなどを使用することも難しい為、ロービーム・ハイビームともにLED化の際の選択肢が限られます。

プロジェクター式ヘッドライトのロービーム側はH7バルブの為 「GLNRVX-H7(55W電球相当)」「GLNR2-H7(40W電球相当)」 が取り付け可能です。 なお、多くの車両に適合できていた前モデルのGLNPLS-H7は、後部寸法がわずか数mm長いだけでカバーと干渉し取り付けできませんでした。よりパワーの高い当店の他のH7モデルは唯一「XHW08-H7」が取り付け確認できておりますが、流通しているH7 LEDヘッドライトで無加工で取り付けできる製品は非常に限られていることが分かります。

今月発売したばかりの当店の新モデル 「GLNRVX-H7(55W電球相当)」 は純正H7バルブと同等の後部寸法を実現しながら、従来モデルよりLEDの個数を増やし明るさをアップしていますので、デイトナ675のロービームLED化におススメです。

↓デイトナ675ユーザーのお客様にTwitterへご投稿いただいた純正バルブとGLNRVX-H7の比較動画です

プロジェクター式ヘッドライトのハイビームはH9型

続いてご注意いただきたいのがハイビーム側です。外見はローもハイも同じデザインなので同じH7バルブが使われていると思いがちなのですが、ハイビーム側にはまったく規格が異なる「H9バルブ」が採用されています。クロライトの製品で唯一適合できるのは「GLN-H9」という「明るさ40W電球相当」のモデルです。

※追記※ 2023年7月、Daytona675(-2013)のハイビームに適合できる新モデルURX03-H891を発売いたしました。

GLN-H9バルブ後方の寸法が純正球同等になっていますので、本体が干渉する心配がございません。

ただし、H7の新型モデルと同一の高性能なLEDを採用しておりますが、小型化の為にパワーを抑えた設計の為、明るさは純正電球より控えめの40W電球相当となっております。デイトナ675のヘッドライトとの組み合わせで車検に対応する基準までの明るさが発揮できるか?と聞かれると当方のお応えとしては「可能性は低い」という答えになってしまいますが、ローハイで点灯時の色合いを合わせたいという方にはおすすめできます。

なお、お取引のあるトライアンフ専門店様から先日リクエストがあり、画像下側に写っている近日発売予定の冷却ファン付き新型H9バルブ(H8/H11互換)をテストしていただいたのですが、そちらの新モデルは純正球よりも1cmほど後部寸法が長い為、カバーとの干渉により取り付けができませんでした。

H9対応 LEDバルブ比較

2021年現在の調査では現在流通しているH9対応LEDバルブのほとんどが純正球よりも後部寸法が長くなっていますので、市販されている多くの製品はハイビーム側への取付は難しいと思われます。※後部寸法が電球と同等のH9LEDバルブは他にも市販されていますが、明るさ性能の低いLED素子を採用した製品や、ポジション球のようにLEDを全方向へ多数配置した夜間使用は到底難しいレベルの明るさしか持っていない製品がほとんどですので、購入の際はご注意ください。

電球同等サイズの、より明るいH9 LEDバルブの開発が難しい事情

H9対応のLEDは大抵の場合H8・H11バルブと互換性のある設計になっていますが、これらのバルブが採用された車両ではデイトナのように電球同等のサイズを要求されるケースは珍しく、性能向上に有利な「電球より大型の寸法設計」とすることが基本となっている為、残念ながら販売量が見込めない現状では新規開発が難くなっております。

どうしてもプロジェクター式ヘッドライトのハイビーム側を「純正球以上の明るさ」でLED化されたい場合は、純正ライトのカバーを加工して取り付ける道が残されています。その際は機器トラブル防止の為に、内部の気密性確保などしっかりと対応をされることをおすすめいたします。

クロライトではこのように各オートバイに合わせた特色あるLEDランプを多数開発・販売しております。その他外国車にお乗りでLED化を諦めていた方なども、お気軽にご相談くださいませ。

当店直営通販サイト クロライトBikes

2023年7月15日取り付け事例紹介

Posted by クロライト 黒石